
防犯とは
防犯対策や防犯訓練、防犯グッズなど"防犯"という言葉はよく耳にする言葉ですよね。しかし、防犯とは具体的に一体どういうことなのでしょうか?
防犯についての知識を深める事で私たちの生活を犯罪から守る事ができます。
まず防犯とは、簡単に説明すると"犯罪を未然に防ぎ、防止する事"を指します。
例えば、警察官による取り締まりや、青少年が犯罪を起こさないような教育を行うことなど犯罪者を増やさない取り組みも防犯と言えます。
私たちは防犯意識を1人1人が持ち、一度起きた事件や被害に対して、"どうして起きたのか""なぜこの場所で起きたのか"などの犯行状況や被害状況に着目して原因を改善することで犯罪や事件の起こりにくい社会を作っていく必要があるのです。
まず、防犯には2つの種類があり、【受動的防犯】と【能動的防犯】に分ける事ができます。
受動的防犯とは、予測できる犯罪に対してあらかじめ何らかの防御策を立てておくことです。
例えば空き巣などの家屋内に侵入を試みる犯罪者に対して、簡単に侵入できないように二重施錠や防犯ガラスや防犯フィルムの使用、他人の侵入によって音を発する防犯ベルの設置、防犯カメラの設置、などあらかじめ家屋への侵入を阻止する対策を受動的防犯と言えます。
次に能動的防犯とは、普段は私たちの目から見て死角になっている場所をなくしたり、町内会での見回りの強化などを実行し少しの違法なども徹底的に取り締まる事で"犯罪の起こりやすい環境を改善していこう"という取り組みの事をいいます。
例えば、【街中に犯罪に対する注意喚起のポスターを貼る】【住民の目から見て死角になる場所を少なくする】【積極的な住民同士の声かけ】などで、この町や地域は犯罪を行いにくいと思わせる事が目的です。
防犯の基本として、割れ窓理論が用いられる事があります。
割れ窓理論とは、建物の割れた窓ガラスをそのままにしておくと、その建物は充分に管理されていないとみなされ、環境が悪化し犯罪や事件が起こりやすくなるという米国の心理学者による理論です。
このように、小さな防犯対策から徹底的に行い侵入しにくい家だと思わせる事や、一見無害で軽微な犯罪や迷惑行為も厳重に取り締まる事も犯罪を未然に防ぐためには大切です。
このように私たちが生活をしている社会は安全なように見え、実に様々な危険が潜んでいます。
常日頃から、しっかりとした知識も持ち、対策を行うなど犯罪に対する危険意識を高く持つ事で犯罪を未然に防ぐ事・・それが"防犯"なのです。